繊維ロープの新しい可能性を提案するメーカーNAROC(ナロック)

繊維ロープの業界別選定について徹底解説

それぞれの業界で求められる繊維ロープの要素は異なります。本技術コラムでは、電力業界、外航船・内航船業界、港湾土木業界、遊具業界とそれぞれ繊維ロープの業界別選定方法について解説をしていきます。

業界別繊維ロープの選定ポイント

電力業界

電力業界で使用される繊維ロープに求められる要素としては、以下の内容が挙げられます。

  • 軽量
  • 高強度
  • 低伸度
  • 熱に強い
  • 耐紫外線

屋外で使用される場合が多くありますので、紫外線や熱に強いロープが求められます。また、繊維ロープが摩耗したり伸びてしまったりして電力部分に接触してしまうと、火災が発生するなどの大惨事になりかねませんので、丈夫で低伸度という要素も併せて必要になります。

外航船・内航船業界

外航船・内航船の業界で使用される繊維ロープに求められる要素としては、以下の内容が挙げられます。

  • 軽量
  • 高強度
  • 水に浮く
  • 沈む(アンカーロープ)
  • 伸びに対して強い・弱い(両方)
  • 視認性(蛍光色をはじめとした明るい色合い)
  • 環境面

外航船・内航船業界で使用される繊維ロープは、作業者の負担や安全を考慮して、近年は軽量化ならびに視認性の向上が図られています。軽量化をするうえでは、従来よりも径が細くかつ強度の高いロープをご提案させていただきますが、その結果としてロープに使用する化石燃料や発生するごみが少なくて済むという観点から、環境面でも配慮された製品をご提供することができます。

港湾土木

港湾土木の業界で使用される繊維ロープに求められる要素としては、以下の内容が挙げられます。

  • 水に浮く
  • 耐摩耗性
  • 高強度
  • 軽量
  • 12撚り
  • 8撚り(一般的には8撚りが多いが、強度面から近年12撚りが主流になりつつある)
  • 短尺物(200mが基準であるが、それよりも短いものでも当社は対応可能)

港湾土木の業界で使用される繊維ロープは、重量物を取り扱う為強度が求められます。これまで8撚りの繊維ロープが一般的でしたが、近年では12撚りの繊維ロープをご要望のお客様が多く、問合せが増えております。また、船舶の業界と同様で作業性を考慮して軽量化が求められており、耐摩耗性や強度の高く軽量な繊維ロープが求められています。

タグボート

タグボートの業界で使用される繊維ロープに求められる要素としては、以下の内容が挙げられます。

  • 水に浮く
  • イザナス(水に浮く素材)
  • 耐摩耗性
  • 高強度
  • 保護カバー付き繊維ロープ

タグボートの業界で使用される繊維ロープは、水に浮くということが重要な要素としてあります。水に浮く素材として、イザナスという繊維素材を当社ではご提供させていただいております。また、使用環境としても非常にタフであるため保護カバー付きの繊維ロープのご提供も可能です。繊維ロープの周りに保護カバーが付いており、耐久性を高くすることができます。

遊具

遊具の業界で使用される繊維ロープに求められる要素としては、以下の内容が挙げられます。

  • 耐候性
  • 耐摩耗性
  • カラー
  • 安全規格を満たす
  • つかみやすい材質
  • 高強度

遊具の業界で使用される繊維ロープは、子供が使用するということから高い安全性が求められます。遊具には公園施設業協会が明確に示している安全規格があり当社はそれを満たした製品のご提供をすることができます。下記では、遊具用ロープの選定についての技術コラムをご用意しておりますので、ご興味のある方は是非一度ご一読ください。
>>>「遊具用ロープの選定におけるポイント」はこちら

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